☆アイシュの口上

 歴史は往々にして闇が含まれていても、表に見えてくることはありません。
 事件に携わった人々の想いがまだ残っているさなか、当事者が生きているそばから無暗に光を当てることは、心の傷をそっとしておきたい人々の気持ちを踏みにじることになりかねませんから、あまり行いたくはないものです〜。
 ぼくは立場上、知らなくても良いことまで知っておく必要がでてきてしまいました。
 それでも国に仕官したことを、このようなお仕事に就いたことを後悔はしていません。
 むしろ、より一層クラインという国を、王族のみなさまを大切にしていこうと、そう思います〜。
 ぼくができることは、それくらいですから

次に進みます〜