ワーランドの歴史について。
ここは、ワーランドシリーズの生みの親。
六川氏が設定した歴史を元に構成しています。
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目次
神話時代
有史時代
現代
神話時代
惑星発見 時空を超えた超文明が、銀河を席巻していた時代。(この文明は地球と呼ばれていた惑星から発祥したとする説がある)
最果ての太陽系に、ワーランドと呼ばれる海洋惑星が発見され、居住の為の惑星改造が行なわれる。
この惑星はイメージが具現化するという、特殊現象を起こす惑星だった。
この時、惑星には生物は存在せず、ただ「そら」と「うみ」と認識しあう、特殊な意思のみが存在していたらしい
(アロランディアにて『ブルー』と『アクア』の証言より抜粋)

巨木投下 惑星ワーランドの唯一の島に、惑星改造用バイオマシーン。『巨木』が投入され、長い時間をかけて人類が住める環境へ変えていった。
巨木はその後も惑星の気候、地殻のコントロールを続けていく。
また、惑星の特質である意思が具現化する現象により、巨木は自我を持つようになる。
「うみ」と「そら」はこの自我自体との交流があったらしい。そのころから既に、自我は金髪の女性の姿をイメージとしていた模様。

殖民 第一期の植民が転送され、調査と居住区域の拡大が図られる。
が、イメージが実体化する現象により、人々は驚きしばらく混乱が続く。
やがて、イメージをコントロールする方法が理解され、これらを活用しつつ更に調査と開発と次の本格的な移民の受け入れ準備が進む。
このイメージ具現現象のコントロールが、後の時代の『魔法』となっていく。
『金の髪の女性が人間たちを連れてきた』と、「そら」と「うみ」の記憶で語られるのはこのあたりの事らしい。
アンヘル族の
派生
本格的な移民の受け入れ準備の間に、第一期の植民に第二世代が生まれたが、この子供たちに性別が特定できない、未分化状態である事が判明。
通常人の第二性徴期に性別が分かれる。性別は生活環境や状況、本人の性格や精神状態などに左右される。
これが、後に『恋する相手に合わせて性別が決まる』というロマンティックな伝説の元となる。
移民計画を進める母星では、予防措置を開発しこの問題を解決。
希望者にその処置を施してから、本格的な移民が始まる。
第二期以降の移民のほとんどが措置を受けた為に、第一期移民の子孫をアンヘル族と呼ぶようになり、以降、ワーランドには二種類の人類種族が共存する事になる。
巨木との交信 アンヘル族は、豊かな感性を持ち、惑星のイメージ具現化のコントロールが、通常人より優れていた。
しかし、性が確定するまでの未分化の幼体は、虚弱な者が多く、死亡率も高い。成人(性確定)となれば、健康体となる。
また、惑星管理を受け持つ巨木コンピューターの自我との交信が可能な特殊能力を持つ。
その為、巨木の保守管理は、アンヘル族の担当となる。

神話戦争 移民達は、惑星環境の制御を続ける巨木と共に、高度な精神文明を築き繁栄する。
この頃の文明は巨木が設置された場所の周囲に集まって住んでいた。
アンヘルが巨木と交信し、また、他の才のある(具現化のコントロールに優れた )人々が
しかし、巨木を利用して、ワーランド世界。ひいては母星をも支配しようと考える輩が後を絶たず、ついに相争い。
戦争は文明すべてを巻き込んで、聖典に語られる終末戦争となって、文明を滅ぼした。
巨木に登り生き残った人々は、巨木から離れ、下界に下りて、惑星全土に散っていく。

「うみ」と「そら」がこの戦争をどう受け止め、彼ら超自然な意思が、人間の中へどう潜伏していったのはかは、不明。
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有史時代
再建 焦土と化した文明を捨て、人々は広大な唯一の大陸と、惑星の反対にある島国にと分かれて住むようになる
前時代の高度文明は失われ、神話「エーベルージュ」にその痕跡が残されるのみ。
惑星表面の三割を占める巨大大陸「ワーランド」に住む人々は、理性的で合理的な科学文明を築いていった。
一方、唯一の島国『カダローラ』に移住した人々は、全時代の遺産であるイメージ具現コントロールを継承し、魔法文化を築いていく。
中世時代 記録が少ない時代。
大陸側の大探検時代には、カダローラ島は再発見され、幾度かの交流が行なわれたが、大洋を挟み、地理的状況と航海術の拙さにより、経済的な価値を交易に見出されずに、島の存在は大陸から忘れ去られる。
島の内部では、小国が勃興、戦争を繰り返し、数々の国が生まれ消えていった。
クラインやダリスなどの国家も、この間に存在した。
また、特殊な信仰である『星の娘』を崇める、もうひとつの島国、多島海アロランディアの伝説もある。
魔法の研究が、カダローラ島内で活発に行なわれ、後の魔法文化の基礎を築いた。
大陸の滅亡 大海をはさんで、惑星の反対側に住む、二つの文明は、大陸の科学文明が核戦争により崩壊した後に再び交流を始める。
この時代、島は統一されており、島を支配するカダローラ王国は大陸側の人々を援助する名目で軍隊や学者を大陸に派遣し、彼等を追って、商人や新世界での生活を夢見る移住者が大陸に渡る。
代わりに大陸からは難民や科学技術が島に流入し、カダローラ王国の社会制度を揺るがしていく。
その為、学者や技術者以外の難民の受け入れは拒否され、移住先も指定される数ヶ所に限られましたが、領主の中には積極的に彼等を受け入れる者も現れる。



現代
開国 核戦争後、文明が崩壊した大陸では新しく2つの勢力がカダローラ王国の援助を受け、互いの支配地域を拡大しようと小競り合いを繰り返しはじめている。

カダローラ王国では貴族側と議会がしばしば対立し不穏な動きも噂されている。
原因は不明だが、温暖化による被害も惑星規模で増加の傾向にあり、核戦争の影響かも知れないといわれる。
カダローラ島自体は魔法の結界により守られていたが、その障壁は大陸からの科学文明が流入し、感性より合理主義を信じる者が増えることで、魔力が低下し、揺らぎ始めている。
さらに、大陸内部では砂漠化が進み、沿岸部は海面の上昇により、かつての大都市は水没してしまった。
魔法学校
カダローラ独自の魔法文化が軽視され始めている状況下で、島の北部一帯のリースリング領の元領主ザクセンはリースリング領の7つの街それぞれに、特徴のある魔法学園を一年ごとに創設した。

彼は7番目に創設した全寮制の魔法学園で、今だ未完成な、無から有を生み出す創造魔法の使い手を育てる為に、新しいカリキュラムを試す事を決意する。
創立者自ら各地を旅し、素養のありそうな子供達を集め、自主性を尊重したカリキュラムで創造力を引き出し、創造魔法の最大の欠点である持続時間の問題を解決しようと考えた。
こうして集められた子供達の中に、当時9才のナックと彼のルームメイトのノイシュが居た。
巨木の危機 彼ら?が大人になる頃の世界は急激に進行した温暖化により世界は危機的状況となる。
ナックとノイシュは神話エーベルージュに秘められた謎を解き、創造魔法で世界を救う。
大陸内部にある。存在を忘れ去られた巨木を見出し、アンヘル族であるノイシュが巨木と交信することによって、その不調を調整し、惑星の管理を再開させる。
これによってワーランドの破滅を免れる。
そして未来へ 魔法学校の生徒たちが成人し、社会へと参加して、次の時代へと時間は進んでいく。
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