家だ
小さな家がいいかな?
お前さんが、好きにいじっていいぜ。
え?
何の事だって?
……俺達が暮らす家の話
二人で生きていく家のこと。
誰にも、邪魔なんてさせない
二人だけの家だ。
そうすりゃ、お前さんの好きな、平々凡々な人生ってのが、過ごせるかもな。
あ、でも、あんまり小さすぎると、ガキが出来たら、手狭になるかな?
ん?
何わめいてんだよ。
ほれ、人間の言葉しゃべれよ。
なんだ?
ふむ。
華の乙女の青春を、俺様如きに散らす気は無い?
へっ。
生意気な事、言ってんじゃね〜よ。
腹に思ってもいない天邪鬼を言うのはこの口か?
煩くないように、ふさいでやるぜ。
このまま、ずっと、ふさいでいるも良いな……
いて!
ぐーで殴るなって、いつも言ってるだろうが
ったく……凶暴な女だな。
・ ・・ま、俺はそこが好きなんだけどな……
ん?ど〜した?
ユデダコみて〜に、真っ赤だぜ。
はいはい、俺の所為だな。
悪ぃ悪ぃ。
まったく……
飽きね〜な、お前さん見てるのは。
・ ・・メイ……
変わるなよ……そのままで居ろ……
いや、前言撤回
変わってもい〜ぜ
だって、お前さんはお前さんだ。
俺と一緒に、泥に塗れて、
阿婆擦れよ〜が、開き直ろ〜が、
お前さんなのに変わりは無いからな。
俺が惚れた女なのには、変わりが無い。
ついでに言えば、お前さんの替わりは無い。
何しろ、お前さんじゃないと、もう反応しね〜からな。
いてっ!
だから、ぐーはやめろって。
判った判った。
悪かったよ!
お前がいる処こそ、俺のいる場所……
ずっと、傍に居ろよ
離れるな……離す気なんざね〜けどな
お前がどんなだろうと、俺は離さない……
だが……・
メイ……
お前の心は……
今
何処に在る……・・?
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