それは炎
鮮烈に、全てを焼き尽くす
それは陽光
鮮やかな夏の日差し
如何に過酷な運命と対峙しようとも、その魂の力は消えることは無い
華やかなまでに強く、その瞳は未来へと向かう
魔法研究院所属、魔導士見習い藤原芽衣。日々キールの、しごきに近い課題に追われ、魔導士の勉強を続ける乙女。
しかしてその実態は、魔法実験の失敗によって、異世界地球から召還されてしまった、台風娘。彼女の行くところ、常に嵐が巻き起こる。
容姿は↑御覧の通り、可愛い系の元気娘です。茶髪に茶目。青を基調とした制服を身につけ、後の二人に比べると、正直地味目な色合いでいす。
しかし、性格の派手さはダントツで、彼女を見ていると、『攻撃は最大の防御なり』という、ロボットアニメお約束の言葉が浮かんできます。
それを証明するような、シルフィスプレイで見られるイベントの、芽衣がフライパンで二人のチンピラを叩きのめすシーンは秀逸です。
学校の帰りに、突然異世界に引き込まれ、もしかしたら命の保証も無いかもしれないような、未知の人物達へ、いきなり文句を言う。
しかも、異世界に移動した事を確認し、帰る方法が無いといわれても、自分の身の安全よりも、明日のテストを心配する有様。(ここで、「今日は終業式じゃなかったのか?」という突っ込みは無しにしましょう、おそらくなんとしても帰らないといけないという言い訳に、テストが出てきたのだと思われます。それが重大事になるくらい、テストには厳しい学校だったのかも)
方法を見つけるまで待て,と言われ、それならば滅多にない体験を楽しんでしまおうと、頭を切り替える辺り、実に強い子です。
彼女の強さは、何事も抵抗せずにありのまま受け止めて、それでいて屈服する事の無い、柔軟さにあると思います。そして、常に前向きに対処する、ポジティブな思考にあるのでしょう。
だからこそ、ほかの二人の時に見られる、私物=思い出の縁。を壊されて、涙をみせるシーンはにドキリとします。
キールが、乙女の情緒と事情を理解しているとは、到底思えませんから、さぞ腹に据えかねることもや、不自由もあるのでしょうが、彼女は自分で乗り越えていくのでしょう。
さて、あっけらかんとしていて、元気いっぱいのメイちゃんですが、家族構成はどうなっているのでしょう
本人談によれば、父、母、弟の4人家族。平々凡々といいながら、どうやらお嬢様学校に通い、そこの友人達にまで社長令嬢と言われています。
つまりは、かなりお嬢様であったのかも。
当人の言動や行動からは想像のつかない身の上ですが、そのくせ月の小遣いが\5000。バイトしなくちゃやっていけないとまで言っています。
挙句に半年経ったころのアイシュとの会話で、既に葬式を出されているかもなどとさらりと言ってのけるなど。(事実帰還したときに葬式が済んでいた)家庭背景に温かさを感じないのは何故でしょうか?母の料理でかたずけの手伝いをしていたと言う会話が、妙に取り繕った雰囲気を感じてしまいます。
見知らぬ世界でも、一人で生き抜こうと腹を決めてみせる覚悟も、元の世界へ戻る事への執着の薄さも、彼女の持つ奇妙な孤独の所為かも知れません。
それに多分、三人のヒロイン達の中で、やはり精神的にも大人なのだと思います。
こんな彼女には、だれかに頼って生きていく女らしい生き方なんて似合わないでしょう。
むしろ『黙って私について来い』と言い切れる、頼れる女であると思えます。
可愛い少女から華やかな女傑まで、自在に変転する様は正に猫の気まぐれのよう。そのくせ女豹の底知れなさも兼ね備え、夏の日差しの下、鮮やかな笑顔が映え渡ります。
テーマ曲は午後の日差しの中で。
しなやかにのんびりと、お昼寝でもしましょうか?
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