わざわざ見に来たのか?ほんとに暇なんだな

高き城壁を廻らせる硝子の心
恐れるは未来、恐れるは変転
今を望み、過去を厭う
硬き殻の内にあるものは
光を纏いし、慈悲の泉

オパールは十月の誕生石。意味は希望。無邪気。克己。語源は「宝の石)かの大女優。サラ・ベルナールの守護石でした

Man consideration

 キール・セリアンは、最年少で魔法院の最上位である、緋色の肩掛けを拝命している魔導士です。
 性格は、ぶっきらぼうで排他的、人を人とも思ってない言動で、大抵の人を怒らせます。
 最大の被害者が、日常付き合わねばならない芽衣でしょう。
 アイシュの双子の弟ですが、↑御覧の通り、一卵性別人なので似ていません。
 両親が別居か離婚していたらしく、彼は女手一つで育てられた模様。
 その所為か、七歳から同居したアイシュに、非常に懐いていたらしい。本人が白状したところによると、かなりのお兄ちゃん子だったらしく、それがまた、山のように高いプライドに引っかかって、コンプレックスの元になっているようです。
 経歴から見ても、双子の能力に差があるはずも無いのですが、自覚していても気に入らない、とにかく違うところを見せたいと、躍起になっている青臭さが魅力と言えるでしょう。
 しかし、そんなアイシュに依存した反抗心という、幼くも見える矛盾は、自分の責任を果たそうとする真摯な態度に変化していきます。
 彼の身上は、変化の過程です。
 魔導士と言う、中世世界での科学者的な職種に就いている彼には、自分の変化を恐れずに受け止めた時こそ、新たな路を開く起点となるでしょう。
 だからこそ、ともに変化を見せ合えるシルフィスが、彼のそばに居てくれれば、彼の頑なさを和らげてくれるのではないでしょうか。
 テーマ曲は「Crystal Heart」まさに、彼そのものです。

オパールの光を潜ってお帰りください

ALL RIGHTS RESERVED,COPYRIGHT(C)FUJITSU LIMITED,1998