高き城壁を廻らせる硝子の心
恐れるは未来、恐れるは変転
今を望み、過去を厭う
硬き殻の内にあるものは
光を纏いし、慈悲の泉
キール・セリアンは、最年少で魔法院の最上位である、緋色の肩掛けを拝命している魔導士です。
性格は、ぶっきらぼうで排他的、人を人とも思ってない言動で、大抵の人を怒らせます。
最大の被害者が、日常付き合わねばならない芽衣でしょう。
アイシュの双子の弟ですが、↑御覧の通り、一卵性別人なので似ていません。
両親が別居か離婚していたらしく、彼は女手一つで育てられた模様。
その所為か、七歳から同居したアイシュに、非常に懐いていたらしい。本人が白状したところによると、かなりのお兄ちゃん子だったらしく、それがまた、山のように高いプライドに引っかかって、コンプレックスの元になっているようです。
経歴から見ても、双子の能力に差があるはずも無いのですが、自覚していても気に入らない、とにかく違うところを見せたいと、躍起になっている青臭さが魅力と言えるでしょう。
しかし、そんなアイシュに依存した反抗心という、幼くも見える矛盾は、自分の責任を果たそうとする真摯な態度に変化していきます。
彼の身上は、変化の過程です。
魔導士と言う、中世世界での科学者的な職種に就いている彼には、自分の変化を恐れずに受け止めた時こそ、新たな路を開く起点となるでしょう。
だからこそ、ともに変化を見せ合えるシルフィスが、彼のそばに居てくれれば、彼の頑なさを和らげてくれるのではないでしょうか。
テーマ曲は「Crystal Heart」まさに、彼そのものです。
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オパールの光を潜ってお帰りください
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